事業を行う際には、
・まずこの分野で事業をしよう!という経営戦略を立て、
・それをもとに実行するための計画を立て、
・それを実際に実行する
という流れを通常は取ると思います。
では、これらは何のためにやるんでしょうか?
「儲けるため!」
「顧客を喜ばせるため!」
「技術を評価してもらうため!」
どれも正解です。そして、はい、これが経営理念の基になります。
何のために経営をするのか?何のために存在するのか?というものを具体的な言葉としたものが経営理念と呼ばれます。
事業する際に行うことの全てのスタートはここから始まることになります。
経営理念があることで得られる効果を端的にいうと経営者・社員が同じ方向を向いて進んでいくことができるようになるということです。
これが非常に大切になります。それぞれがあっちへ行ったり、こっちへ行ったりしていてはなかなか前へは進めませんし、人材不足の現代では離職にも繋がりかねません。
具体的な経営理念の効果は3つあります。
・社員のモチベーションを高めることができます。
何のために働いているのか、目的もなく働くよりも共感できる理念のために働く方が、社員の意欲も高まるのではないでしょうかないでしょうか。
・社員の行動指針となります。
経営者が社員の行動をすべてを管理指導できるわけではありません。社員が自ら考え、判断する必要がある場面においてその判断のよりどころを提供してくれます。
・価値の共有により社員のコミュニケーションのベースとなります。
おなじ理念を共有した社員は仲間意識を持つことができ、目指している方向、伝えたいことが理解しやすくなります。
これらの効果を考えると経営理念はないよりはあった方が良いと考えられるでしょう。
経営理念作成時のポイントとしては次の3つを大事にしてください。
・誰にでもわかりやすいものにする
・ものごとの判断基準となるものにする
・共感されるものにする
上記を大事にすることで経営理念の効果が生かしやすくなります。
具体的な作成手順として、
・まず事業が大事にしたいと思うもの、どんな効果を生み出したいかを思いついたものすべてを書き出します。
その際に次のような内容、6W2Hにそって文章を考えるとアイデアがでやすいと思います。
What 何を
Why なぜ
Who 誰が
Whom 誰に
When いつ
Where どこで
How どのように・どうする
How much いくら
ここで注意することは、こんな内容だとおかしいかな?恥ずかしいなと思ったこともすべて書き出しをすることです。
・すべて出し切ったと思ったら、それらを似たようなものにグルーピング化して5つにぐらいにまとめます。
・まとめた中からこれだというものを選択し洗練させます。
行き詰ったときには有名企業の経営理念を参考にしてみるのも良いでしょう。
経営理念は全ての経営の基になるものです。経営者・従業員共に迷ったときには経営理念に立ち返り、また新しい一歩を踏み出すことができます。
人から尋ねられたときに胸をはって答えられる経営理念を作っておくのはどうでしょうか?
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